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介護士の利用者様に威圧感を与えてしまう、言葉以外の3つの行動

介護士の威圧的な行動 介護のお仕事

介護士は利用者様に威圧感を与えない方が良いでしょう。

よく言われるのが言葉の暴力です。荒々しい言葉使い、暴力的な言葉、大きな声など言葉で威圧感を与えてしまう事があります。

利用者様へのストレス、人間関係のストレス、家庭でのストレスなどを抱えると言葉で威圧してしまうことがあります。もちろん良い事ではありません。

荒々しい言葉や激しい口調が威圧感を与える事なのは当然分かっていると思うので今回は記事にはしていません。

その他にも威圧感を与える行動があります。この記事では言葉以外の3つの威圧感を与えてしまう行動について解説して行きたいと思います。

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無言の介護

無言の介護とは、言葉を何も発しない事です。何も話さないで利用者様のお世話をしてしまいます。介護は声掛けが重要にもかかわらず、声かけ無しで無言の介護をしてしまいます。つまり、無言の圧力をかけているのです。

利用者様からすれば、これから何をするのだろう?何処に連れて行かれるのだろう?など疑心暗鬼になり怖くなってしまう恐れがあります。恐怖までは感じる事はあまりないでしょうが不安になる気持ちは持たれていると感じます。

では何故、無言の介護になってしまうのでしょうか?

1つは、忙しいからという理由があります。介護業界は人材不足だと言われています。しかし、人材不足であろうがなかろうが日々こなす業務量には変わりがありません。人材不足で忙しいと時間に余裕がなくなり声掛けする時間も無いことがあります。

声掛けし、応答を待つ、これだけでも長い時間を要することがあります。1つ1つの動作に対する声掛けをしていると時間のロスになるのです。1つ1つに時間を掛けていると後の業務に差し支えます。忙しいと心の余裕もできません。心に余裕がないと焦って声掛けしようとも思わないのです。

しかし、どうでしょう。そんな理由は利用者様には全く関係ありませんよね?利用者様が悪いのではないのです。利用者様が何かしたわけでもありません。忙しいのは利用者様のせいではありません。

もう一つは、面倒臭い、仕事を蔑ろにしている、という理由があります。仕事に対する怠慢です。声掛けも仕事の1つです。自分の都合で適当に仕事をこなすのはやめましょう。声掛けが億劫になる気持ちも分からない訳ではありません。しかしこれも利用者様にとっては全く関係の無いものです。自己都合な行動です。仕事に対する意識が欠落している証拠です。そして介護に対する意識も欠落しているでしょう。

意識以前に理解していない場合もあります。声掛けは介護において最も重要な事の1つです。基本中の基本です。それを怠ってはいけません。声に出し返答することが出来ない利用者様もいらっしゃいます。しかし声掛けすることにより心の準備ができます。声掛けしても聞こえない利用者様もいます。その時は声掛けしながら肩をポンポンと叩くなど工夫をしてください。

声掛けすることにより安心安全な介護が実現するのです。

顔の表情

目は口ほどに物を言うという言葉があります。情のこもった目つきは、口で話すのと同じくらい気持ちを表現するという意味のことわざです。良い意味で使われることもありますが、否定的な意味でも使われることがあります。

気持ちは目つきに表れます。マスクをしていても目つきだけは分かります。鋭い目つきや眉をしかめたりすると威圧感を与えてしまいます。

よく、目が笑っていないという言葉を聞きます。声掛けを十分にしていても目が笑っていなければ威圧感を与えかねません。ヘラヘラと笑った方が良いとは言いませんが、威圧感を与えない表情が大切です。

顔には色々な表情があります。面倒くさそうな表情、機嫌が悪い、怒っている表情、威圧感とは関係がないですが眠たそうな表情。など、人は自分の気持ちに正直な表情がでてきます。

偉そうに言っていますが、私も表情に出ることがあります。利用者様に「機嫌が悪いの」「怒っているの」と言われた事があります。猛省いたしました。二度としないと思いました。

その時の理由は、疲れていた、体調が悪かったという自分勝手な理由です。しかし「怒っているの」と言われました。怒っている表情に感じられてしまったのです。どちらにせよ良い表情には見られません。無表情なら良いわけでもありませんが、穏やかな表情で介護したいものです。無意識に表情に出てしまいますので意識的に穏やかな表情を出すように努力しましょう。

1つの理由に特定の利用者様が嫌いということもあります。好き嫌いでも表情に現れますので注意が必要です。介護士も人間です。好き嫌いがあって当たり前です。逆に好き嫌いが無い方がおかしいですよね。

しかし、嫌いという表情を利用者様に見せるのは別問題です。嫌いという気持ちを表に出すと利用者様は威圧感をおぼえてしまいます。好きになることは難しいかも知れませんが嫌いな表情をなるべく出さないということは出来るのではないでしょうか。

そしてストレスも大きな要因になるのではないでしょうか。ストレスを感じていると笑顔になれません。悲壮感漂う表情になってしまいます。時には厳しい表情にもなりかねません。ストレスが貯まっているのであれば、何らかの方法でストレスを解消する必要がありますね。

表情は自分の気持ちを表しています。ということは、表情を見れば気持ちが分かります。そういう細かい表情一つでも利用者様は恐怖感や威圧感を感じることがあります。

いつも笑っていることには無理があります。介護士にも感情があり毎日の生活の中で辛いことや悲しいこと、怒りを覚える様なことは多々あります。しかし、その感情は利用者様にも伝わっていることを忘れないで下さい。意識的に表情の変化に注意して下さい。そうすれば穏やかな表情に近づくのではないでしょうか。

激しい動き

ドタンバタンと大きな物音を立てて介護すると怒っているように感じます。音だけでも威圧感を与えてしまうのです。そして移乗介助や体位交換などでも素早く行おうとすると激しい動きになってしまうこともあります。

忙しい毎日です。パパッと仕事を終わらせたい気持ちも分かりますが、相手の気持ちを考えると威圧感を与えているように感じる事も少なくありません。

何故、激しい動きになるのでしょうか?急ぎや焦り、気持ちの問題が多いです。急いでいるときや焦っているときに動きが雑になり、激しくなり、大きな物音になっています。

物を床に置くだけでも雑に置くと大きな音になるものです。実際にビックリされる利用者様もいらっしゃいます。ゆっくり丁寧に行うことが基本ですが人材不足ですと、つい急いでしまいます。忙しいと、気を遣う事を忘れてしまいます

誰しも大きな物音を立てようとして立てているのではないと思います。思わずやってしまうのです。しかし自分でも感じない何気ない行動でもビックリして威圧感を与えてしまいます。怒っている人がバンっと机を叩いたりするのと同じで大きな物音を立てるときは怒っていることがあるからです。

気持ちの問題もあります。機嫌が悪く怒っていたりすると、激しい動きになります。冷静ではないからです。冷静になっていないと正しい判断が出来にくい状態になる可能性があります。

激しい動きや大きな物音は威圧感を与えてしまう要因になることを忘れずに行動して下さい。意識的になり行動することが大事です。

まとめ

・無言の介護

・顔の表情

・激しい動き

3つのテーマで解説いたしました。

介護士も人間です。感情の起伏は誰にでもある事です。しかしそれは利用者様には関係の無いことです。意識的にマイナスの感情は出さないようにしましょう。

威圧感を感じさせる行動は言葉だけではないことは分かっていただけたでしょうか?当たり前かもしれませんが、その当たり前が一番難しいように感じます。

威圧感は、恐怖感・不安感・不信感を与えてしまいます。そのことを忘れずに、より良い介護を行っていきましょう。

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