入浴介助の際の様々な注意点
身体チェックしながらの入浴介助
心がける
入浴時に気を付ける事
転倒、転落、溺水(おぼれる)ことは
もちろん気を付けて欲しいことです
床は濡れている為滑りやすく
なっています
転倒に注意です
機械浴のチェアーからの落下
にも注意です
特に体動の激しい利用者様には注意ですね
落下すれば、浴室の床は堅い為
重大事故に繋がりかねません
湯船に浸かっている利用者様は特に
注意が必要です
いつの間にか身体が沈み込んだり
する事もあります
お湯の温度、量をしっかり設定し
なるべく目を離さないで下さい
入浴前のバイタルチェック
体温、脈拍、血圧測定などです
その日の体調を見極めます
大体の施設は看護師が行うと思います
見た目には分からない部分が見えてきます
入浴前に体調は良くても
洗身していたら顔色が変わってきた
なんてこともあります
寒い冬なんかは血圧に要注意です
血圧は乱高下し、特に高齢者は
危険な状態に陥るかもしれません
入浴中は介助者の判断に委ねられると
思いますので、よく観察して下さい
覇気が無い、気分が悪そうなら
直ぐに退浴することです
脱水に注意
入浴時には汗をかきます
入浴前に適度な水分補給を行いましょう
自分で喉が渇いたと言えれば良いのですが
言えない人もいるかと思います
自分で脱水に気づかない人もいます
機械浴なんかは自分で浴槽から
上がることは困難です
職員が良く観察し、時には声掛けも
しましょう。
身体の観察をする
入浴以外で裸になることは
ほとんど無いと思われます
観察する絶好のチャンスですね
皮膚を観察してみて下さい
色々な事が分かります
発赤はないか?
擦過傷はないか?
皮下出血はないか?
ただれは、ないか?
褥瘡はないか?
乾燥していないか?
皮膚の状態を見ると今後の対応にとても
役立ちます
発赤があった場合の考察をすると
原因として、しばらく圧迫していたと考え
られます
例えば寝たきりの利用者様は
発赤の位置により体交の状態、時間
なんかも検討することが出来ます
爪も見るといいでしょう
爪は伸びていないか?
白癬(水虫など)はないか?
剥がれていないか?
身体チェックするところは沢山あります
普段見つけられなかった事も
見つけることが出来ます
入浴時の目的はお風呂に入れる
事だけではありません
良く観察し適切な処置をして下さいね
まとめ
毎日の入浴介助はとても重労働です
次々に利用者様は、やってきます
ですが、焦らずゆっくりと介助して下さい
事故を防ぐのには、それが一番
だと思います。
利用者様の異変に気づくことは
とても重要です
場合によっては入浴を中止することもあります
それだけ異変に気づく事は大事なことです
見る癖をつけて下さい
そうすれば、洗身中、洗髪中、着脱中と
流れの中で観察する事ができます。
入浴介助について書いてきましたが
やっぱり自分で出来ることは
自分でやって頂くことも重要です
そうすることによりADL(日常生活動作)
の維持に繋がります
もちろん見守りは必要です
常に考えながら行動して下さいね
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