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障がい者支援施設に転職した際の働き方。注意点や業務の流れを解説。

障害者支援施設での働き方 介護のお仕事

介護施設には色々な業態の施設があります。特別養護老人ホーム、老人保健施設、グループホーム等、年齢層の違いなどの利用条件の違いがあり、利用者様の身体的な状況も様々です。今回は障がい者支援施設について働く側視点に立ち解説していきます。

障がい者支援施設の特徴

名前の通り、利用者様は障がい者の方々です。利用者様の年齢は18歳以上です。特別養護老人ホームと違い高齢者だけではありません。老若男女様々な方が利用されています。

利用者様は、基本的には障がい者支援区分4以上の方です。但し、50歳以上の方は区分3以上となります。施設により異なりますが障がい者支援施設となると比較的、支援区分5・6の方が多く感じます。年齢は、そこまで若い方は利用していない事が多いです。若い方ですと親世代も若いため自宅などで介護できる状態だからです。しかし、年齢を追ってくると親世代の方も高齢となり介護することが難しくなります。そのような事から比較的中高年の方が多いです。

利用者様の身体的な状況は、生まれつきの方や、病気や事故等で障がいを持った方など様々です。四肢麻痺や片麻痺、可動範囲のとても狭い方などが多いです。自力歩行される方、車椅子の方、電動車椅子の方など障がいの程度で移動手段が異なります。車椅子を自力でこげない方もおり、介護士が介助します。障がいの程度により介護士が支援することは大きく違ってきます。

障がい支援区分とは

非該当・1・2・3・4・5・6の7段階に分けられています。
数字が多くなるにつれて支援がより必要になります。

仕事内容

排泄介助入浴介助食事介助などの身体介助・洗濯掃除などの生活介助・レクリエーションリハビリ、ドライブや日帰り旅行などがあります。内容的には特別養護老人ホームなどと差ほど変わりません。

業務の流れの例
※あくまでも例です。介護施設により異なります。

朝食  入浴・排泄などの介助・リハビリ  昼食  職員の昼休み  入浴・排泄などの介助・レクレーション  夕食  就寝介助(着替えやベッドへの移乗)  起床介助(整容や着替え、離床介助)

食後は必要であれば職員が歯磨きの介助を行います。就寝している間もオムツ交換やトイレ誘導などの排泄介助を行います。

体調不良者がいれば、看護師の指示の基に対応しなければいけません。熱発者がいればアイスノンや保冷剤の交換、定期的な検温が必要です。

注意したいこと

障がい者支援施設は、1人1人の状態に寄り添った介護が重要になります。年齢や性別、障がいを持った時期の違いなど、利用者様の個人差が大きい事が特徴になりますので、より個別の介護が難しい介護施設となります。

年齢や性別、時期の違い

利用者様の年齢は18歳以上となります。年齢幅がとても広いのが障がい者支援施設の特徴です。年齢の幅が大きいので利用者様の考え方の違いが顕著に表れます。

私たちでも、50代の方と20代の方では考え方が大きく違いますよね。そういう場合はその人の考え方に合わせて行動します。それと同じで利用者様の年齢が大きく違うと考え方も変わってくるので介護士の行動も変えなくてはいけません。

そして比較的、異性の介護が難しい福祉施設ではないかと思います。女性職員が両性の介助を行うのはあまり利用者様に抵抗がありませんが、男性が女性の介助を行うのはとても難しいです。若い女性利用者様は、当然のことながら男性に介助されることを拒む場面が見られます。緊急の場合は致し方ない場合もあります。そういう面での配慮がとても大事になります。

年齢や性別だけではなく、障がいを持った時期にも違いがあります。生まれつきの方、障がいを持ったばかりの方など様々です。その人に合ったケアを心がけなければいけないのです。そういう時期的な違いはメンタル面でも現れます。もちろん平等な介護を行わなければいけないのですが、障がいを持ったばかりの方は、よりメンタル面が非常に弱ってしまっています。そういう事も考慮しながらの介護が必要なのです。

身体状況の違い

障がい者支援施設には様々な身体状況の利用者様が入所されています。その人その人の特徴を的確にしっかりと把握していくことが非常に重要になってきます。介助方法を間違えると骨折などのケガを引き起こす場合があります。

麻痺の状態などはしっかりと把握しておきましょう。麻痺している箇所を把握していないと、麻痺があるのに動かしてしまう場合があります。必要以上に動かしてしまうと脱臼や骨折に直結してしまいます。寝たきりの利用者様もおられます。その際は、発赤や褥瘡などに留意しなければなりません。定期的な体位変換などを行い除圧します。

寝たきりの方ばかりでは無く、自力で歩行される方も利用されています。しかし歩行できるからといって介護士は何もしないで良い訳ではありません。見守りや付き添いが必要になります。

喋れない方、言葉を発しにくい方、頭では分かっているがなかなか言葉に出来ない方など言語についても色々な方が利用されています。そのことを理解し適切なケアを行わなければいけません。喋れない方に「喋って」といっても無理がありますし、なかなか言葉にならない方に「早く言って」といっても無理があります。そういう介護は厳禁です。状況を把握していないと適切なケアはできませんので常に観察の目を持って接していきましょう。

障がい者支援施設は、何らかの介助が必要な方が殆どで、何も介助しなくても良い方は、いないと思っていた方がよいでしょう。

まとめ

・障がい者支援施設の特徴

・仕事内容

・注意したいこと

3つについて解説いたしました。

これから働きたいと思っている介護施設を選ぶ際に参考にしていただけたらと思います。

障がい者支援施設で大切な事は、個人個人のケアプランに沿った介護を行うことです。本当に個人差のある施設です。利用者のニーズや介助方法は多岐に渡ります。そして、日々変わって行く、体調や身体状況や精神状態。これらのことを考慮し介護していかなくてはいけません。日頃から良く観察し、特徴を把握すると共に、その時その状況に合った介護を努めて下さい

働く介護施設を探す

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