食事中やおやつの時間など、食べ物やトロミの付いた飲み物など、喉に物を詰まらせる事があります。そういう時に効果があるタッピングと背部叩打法について解説いたします。
双方は似て非なるものです。何も知識が無ければ一緒に見えてしまうでしょう。時と場合によっては使い分ける必要があります。
それではタッピングと背部叩打法の違いについて説明します。
※画像・イラストはイメージです実際の物とは違う可能性があります
※全ての方に当てはまる方法ではありません。症状により使えないこともありますので注意して下さい。
※この記事を参考にして、症状の悪化や事故等が起きても責任を負いかねますのでご了承下さい。
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タッピング
タッピングの目的は痰などを剥がれやすくすることです
気管や気管支などに付着している異物を体外に出しやすくします
気管などに付着している異物を剥ぐようなイメージを持てば良いと思います
タッピングの方法です
手のひらをお椀型にします。手で水をすくうイメージです
何故お椀型にするのかというと相手に負担にならないためです。手のひらに空間を作ると手のひらそのままで叩くより負担が少なくなります
痛くないようにするということですね
叩く際はポンポンポンとテンポ良く叩きます。軽く叩いて下さい
叩く部位についてです
本人に意識があれば、異物がある大体の位置を聞きながら叩いて下さい。分からなければ主に背部を叩くとよいでしょう
タッピングは誤嚥予防にもなります。日常的にするのも良いでしょう
ですから本当に異物が喉に詰まって窒息状態になった時はタッピングはあまり効果的ではありません
※タッピングによって、気管に詰まった食べ物などが肺の方に落ちていく事もあります。誤嚥を悪化させることもありますので注意が必要です。
背部叩打法
背部叩打法の目的はこちらも異物除去です。気道の異物除去に効果的です
背部叩打法の方法は本人の後ろから手のひらの基部で左右の肩甲骨の間を強く叩きます
なるべく本人の上半身を下向きに屈めるといいでしょう。くの字にする感覚です
タッピングのポンポンポンに対し背部叩打法はドンドンドンといった感じです
ポイントは怖がらずに強く叩くことです
姿勢はとても重要です。出来るだけ背中より下に顔が来るようにいたしましょう。
まとめ
タッピングと背部叩打法について簡単に解説しました。どちらも異物を取り除くのが主な役割です。
タッピングは痰などを叩いた振動により剥がれやすくするといった感じです。
背部叩打法は異物を叩き出すといった感じでしょうか。
状況によって使い分けて下さい。
タッピングや背部叩打法をする前に意識の有無の確認、咳が出せるようであれば出して頂くことも大事です。
この他にもハイムリック法がありますが、また解説したいと思います。
大事な事は利用者様を救うこと意識が薄い・意識が無ければ迷わず救急車を呼んで下さい。
判断が遅ければ最悪の事態を引き起こす可能性もあります。窒息など緊急を要す場合にはAEDの使用や心臓マッサージも並行して行って下さい。心肺蘇生は、早ければ早いほど生存率は高くなります。色々な事をインプットしてアウトプット出来るように日頃から勉強しておいて下さい。
しかし一番大切な事はそういう状況を未然に防ぐことです。日頃から要介護者の観察を行い嚥下状態を把握しておくことが重要になります。その日その時で体調も違います。体調が悪ければ嚥下状態にも影響を及ぼしかねません。介護において観察はとても大切な事です。観察を怠ると重大な事故へ発展する可能性も否めません。
食事形態も工夫し提供するようにしましょう。大きい物ならカットする、固い物なら汁物に浸し柔らかくするなど要介護者にあった食事形態にしましょう。
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