高齢者の方や障がい者の方々は嘔吐した時に自分では、どうしようもない場合があります
自分で吐き気を訴える事ができない、寝たきりで動けない人が沢山いらっしゃいます
この時に介助者は、どうすれば良いのか?対処法を解説いたします
※私は介護福祉士ですが医療の専門家ではありませんので参考程度にしてもらえばと思います。これをしておけば絶対に安全ということは保証できませんのでご了承下さい。
※全ての方に該当するとは限りません。
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嘔吐した際の要介護者に対する対応
側臥位にする
嘔吐した場合真っ先に行わなければいけない事は気道の確保です
嘔吐物が口の中に残っていると窒息や誤嚥を起こす可能性がありとても危険です
仰臥位(仰向け)のままだと嘔吐物が口の中に残り息ができないなどとても危険な状態に陥ります
側臥位(横に向ける)にし、嘔吐物を流し出す、掻き出す事を行いましょう
どちらに向けるのかは明確には決まっていませんが一般的には左側臥位が良いと言われています(右側臥位が良いと言う人もいます)
病状によるものかもしれません
しかし要介護者の身体状況や病状が分かっていればそれに伴った方向に向けましょう
例えば片麻痺の場合は麻痺側を上にする必要があります
このように向ける方向が分かっていればそれに従いましょう
病状を確認する
まず声掛けをし意識があるかないか意識レベルは低下していないか、などを確認します
意識があり緊急性が無ければバイタルサインを測定し異常がないかチェックします
同時に嘔吐物の内容も確認した方が良いでしょう
一言に嘔吐と言っても症状は様々です
嘔吐物に血が混ざっていたりすることもあります
看護師や医者は内容物で何か分かる事もあります
意識がなければ直ぐに救急車を要請しましょう
救急要請をする
嘔吐する原因は様々です
脳の病気や消化管の病気など多岐にわたります
病状によりその後の対処法も変わってくるでしょう
しかし私達介護士は出来る事が限られています
看護師や医者よりも知識が劣っています
嘔吐したのを発見した際は気道の確保をし介護施設の場合は直ぐに看護師を呼びましょう
介護士自身の判断で救急車を呼ぶ事も大事です
状況によっては直ぐに救急要請して下さい
在宅介護の際は近くに誰もいなければ直ぐに救急車を呼ぶことも視野にいれて下さい
救急車が到着する間に意識や呼吸が無ければ心肺蘇生をしておくことです
その為にスキルを磨いておきましょう
介助者自身に対する、するべき事
嘔吐物には感染症の病原菌やウイルスが含まれている物として対応しましょう
介助者はマスク、ガウンまたはエプロン、手袋をして対応して下さい
使用済みのガウンなどは病原菌などが広まらないように処理して下さい
嘔吐物の処理方法
・嘔吐物を処理する前の準備
マスク・使い捨て手袋 ・ガウン(エプロン) ・ふき取るための布やペーパータオル・ 次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒液・ ビニール袋・バケツなど
※できれば全て使い捨てがよいでしょう
・嘔吐物の処理
マスク・ 使い捨て手袋 ・ガウン(エプロン) を着用し作業に入ります
嘔吐物が飛び散らないように消毒液を浸した布やペーパータオルで外側から内側へ向けて丁寧に静かに拭き取ります
とにかく拡散させないことが重要です。常に消毒する事を心がけましょう
・消毒液の作り方
基本的には次亜塩素酸ナトリウムを希釈して使用します
使用目的により希釈して使用します
嘔吐での消毒であれば(嘔吐物が付着した床、衣類、トイレなどの消毒をする場合)
次亜塩素酸ナトリウム(濃度6%)を原液10ml+水590mlで使用します
次亜塩素酸ナトリウム(濃度5%)を原液10ml+水500mlで使用します
※ペットボトルの蓋は約5mlです
・清掃
消毒しながら床を拭き掃除します
拭き掃除に使用した物もビニール袋に入れて処理しましょう
そして自分が着用していた 、マスク・ 使い捨て手袋 ・ガウン(エプロン) もビニール袋に入れます
その他にも、要介護者の衣服やシーツなどのリネンも消毒し洗濯いたしましょう
簡単に解説いたしました
流れとして読んで頂ければ幸いです
まとめ
嘔吐した時の対処法を解説いたしました
介護施設で働いていると利用者様の嘔吐は結構あります
その時に慌てず、騒がずスムーズに対処できるでしょう
基本は窒息を防ぎ、緊急性があれば看護師や救急車を呼ぶことです
そしてもう一つ大事な事は早期発見することです
前兆があれば「嘔吐するかもしれない」と意識できますが、前兆が無く(気づかず)突然嘔吐してしまう場合があります
日頃から見廻りは必ず行うようにして下さい
人命を救うことを大前提に動きましょう
自分の為、利用者様の為に是非覚えて下さい
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